組織暴力団の一員が登場したと思ったらまさかの県警の人、というオープニングにがっちり掴まれた。
作品のwikipediaによると「組織暴力とはヤクザと、ヤクザと癒着する警察の連合を示す」らしい。
こうした線引きの曖昧さはよくテーマになるが、この作品は義理と友情にまつわる疑心暗鬼を絡めて繊細に描かれており特に見応えがあった。
これもヤクザ映画でたまにある、男性たちの不正義を女性が正論で非難するシーンでは、ここを演じた女房役が超はまっていて最高にスカッとした。スカッとしながら、でも正論だけじゃあ・・・と歯痒さも感じて好き。
土地買収事件に関してもうちょっと濃くやってほしかったかな。
しかし自分の世代からすると梅宮辰夫が世間知らずのひよっこ扱いされているだけで面白いのよ