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アデュー・フィリピーヌのryoのレビュー・感想・評価

アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)
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後半のヴァカンスパートが抜群。
太陽煌めく世界と、寂しげな夜や影の世界。

あのヴァカンスにあんなに心動かされるのは、
兵役を期限とする刹那的感覚や、
友だち同士の三角関係にあるどちらかがいい感じになると、どちらかが悲しみ嫉妬する揺れ動く曖昧さを持っているからこそだと思う。
色んな感情がごちゃ混ぜの何とも言えないけれど穏やかで優しい気持ちになる。

車の後部座席で笑い合うラスト付近のシーンの多幸感と、最後の岸壁で手を振り続ける2人と離れていく船の刹那感。
とても穏やかな気持ちにさせてくれた。
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