maya

GONINのmayaのレビュー・感想・評価

GONIN(1995年製作の映画)
4.9
すっっっごい好きなやつだった...
佐藤浩市の「バカじゃなくてラッキー✌️」も、本木雅弘の化粧も、最高だったけど、竹中直人のシーンに心を完全に持ってかれたところはある。変だけどおもろいおっちゃんかと思ったら、1番本当に別ベクトルでヤバいやつだった。沖縄の家のシーンの演出、北野武の謎セックスまでセットで「別の映画か...?」っていうくらい別個で成立していた...ていうか、北野武の最新作「首」、絶対本作の延長線上にあるでしょ!!
キスシーンは本木雅弘からするはずだったのを、本人がどうしても嫌とのことで、佐藤浩市が「じゃあ俺からするんでどう」と言ったそうだが、確かにちょっと三屋が「一歩間違えばノワールあるある都合のいい女」だったのを、あのキスシーン1発で力関係のバランスがギリギリ取れた感じだったので、本木雅弘からキスしてたら正直本作好きじゃなかったかも。加えて直近のジャニーズの性加害の話を聞いていると、元木が「強い立場の男が弱い立場の男に向ける都合の良い視線」に敏感だったんじゃないかとも思う。そういう意味でも、一手に引き受ける佐藤浩市、マジで役者....
いや、心に残るシーン多すぎ...もうこれは繰り返し観なくては
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