とにかく無駄がなく、暴力と狂気を感じられる映画で好きです。
あらすじとしては、借金まみれのディスコのオーナーを務める主人公がムショ帰りの青年と主人公とかつて関わった刑事、そして、たまたま出会ったサラリーマンと借金をしている組の下っ端で、パンチドランカーの男、この5人でヤクザの事務所の金庫から金を強奪するという計画をする。それは無事に成功するが、とある男二人組の殺し屋に狙われることになる。
とにかく全編、暴力と狂気が詰まったバイオレンス映画。なので、苦手な人は本当に無理かもしれない。グロとかそういうのではなく、とにかくこの映画は狂い散らかしたキャラクターたちで構成されている。
サラリーマンの男はとにかくちょっとした事で狂ったように暴力に走る。思考や挙動もとにかくおかしい。
殺し屋も殺した後に興奮冷めやらぬまま相方をボコボコにしながらも抱いている。とにかく無感情に主人公たちを殺めていく様は恐ろしい。
例を挙げるとキリがないので好きな人は見てほしい。
とにかくこのサラリーマンを演じた竹中直人、殺し屋を演じたビートたけしは本当に素晴らしい、怪演だった。
そんな暴力の嵐であるがちょっとした純情とも感じれるシーンもあり、だからこそ儚くも感じる映画でもある。
とにかく色々詰まっている映画なのにとてもスピーディであっという間にラストまで行ってしまう。セリフや映像に無駄がとにかくなく、気持ちよく最後まで見れてしまう。少々、説明台詞くさいようにも感じるシーンもあるが、気にせず見ることができる。
この少し前の迫力があってとにかく血が流れた映画は好きですね。そこに儚さも感じるから良い映画だなと思いました。