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スクール・オブ・ロックのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

荒唐無稽といってしまえばそれまでなんだけど、ものすごいパワーのある作品。

ただのバンドマンがめちゃくちゃな誤魔化しスキルで進学校の教師になりすまし、生徒と勝手にバンド練習してバンドバトルに出演してハッピーエンドという、プロセスも結果もめちゃくちゃな話である。笑

ロックを授業で教えるなんて最高にロックじゃないんじゃないかという野暮なツッコミも個人的にはあるのだが、いろんなストーリーへのテンプレになった作品なんじゃなかろうか。
いや、2003年だと意外と新しい気もするけど。教師になりすまして子供となんかやらかす映画って他にもありそう。。と思ったけど見つけられなかった。アレ?

全体的にポジティブなエネルギーが溢れていて、お前は天才だ、最高だ、なんて生徒に伝え続けることで、生徒もどんどん自立してすごいことをやり遂げていく。
教師という肩書きはきっと本質的ではなくて、人のエネルギーを引っ張りあげる主役の姿が心地よい。

カリキュラムを放り出して生徒の時間を勝手に使うというのはなかなかできることではないし、こんなにうまくいくとは限らないから、そこはご都合の良いフィクションなんだと思わされるところではあるのだが。。。

最後の演奏前のシーン、衣装役が主役のために制服の衣装をポンと渡すところとか、照明係がセトリの変更で照明プログラムをアドリブでやり遂げるところとか、見せ場が作りにくいポジションの子たちもきっちりフォローしてるのは良かった。目立つやつだけじゃない、公平平等に愛を注いでる。
ただ、ベースの子は一度もフィーチャーされてなかったのでそこはあの、ベースってそう、目立たないんだけどさ、ね。

最後のエンドロールで音楽教室ができてて、みんなで歌いながらもう映画も終わりさ!なんてメタなことをしだすのは最高。ここはさすがロックンロールだぜっていうだけあるとは思う。
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