ほん乃しおり

大人は判ってくれないのほん乃しおりのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
-
少年がとにかく走る走る走る!!
パリって白黒の方が美しい街だなあ。

授業でかい摘んでみた以来、5年ぶりくらいにちゃんと観た。U-NEXTありがとう…。
あ〜めちゃくちゃ良いな!
これが私にとって初めてのヌーヴェルヴァーグ作品だった。
原題の「Les Quatre cents coups」は「悪戯をする」という意味らしく、邦題をつけた方のセンスがギラギラ光ってる。

星がこぼれ落ちるような音楽が、どんなに非行に走っても少年たちの心は擦れていない、ピュアなままという印象を持たせることに一役買っている気がする。
非行に走る子達にはそれなりに理由があって、きっと大半は周りの大人次第だよね。

スポーツよりも映画が好きな少年。
気まずい家庭の空気を変えてくれるのは映画。時計の針を弄ってまで、出かけるのは映画館。
護送車から見て別れを惜しむのも映画館。
映画だけが彼の心の拠りどころ。
きっとこんな少年少女が沢山いることを考えると、映画があってくれて良かったと思うのです。
ほん乃しおり

ほん乃しおり