Hiro

大人は判ってくれないのHiroのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
4.2
Retrospective
ヌーベルヴァーグ期の秀逸な作品。
トリュフォーの自伝的でノンフィクション的な、ストーリーは、
現代にも通じる少年期に抱える大人への不信感と、反抗心。
これは、フランスとか外国に限らず
万国共通に、少年達の誰もが共感する事ではないかと感じながらも、、。
パリジャンで下町育ちの
ドワネル少年(トリュフォー)が抱える孤独、複雑な家庭環境と親子の様で親子ではない関係性に、深く心に刺さる。
衝撃的なのは、両親共に見離され、
鑑別所施設にまで放り込まれていく絶望的な、孤独には胸痛む。
愛されていない、、という思いが起こす
悪事や反抗、、。唯一無二の親友がいる事と、、映画好きだった事、それがフランソワ・トリュフォーという一人の巨匠を形成していった、、と感じながら、観た作品。
この時代のパリの光景が、なんとなく
ノスタルジック
後々『思春期』という作品を監督した事にも繋がっているのでしょうか
Hiro

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