ナツミオ

紅の豚のナツミオのレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
4.2
地上波・金ローで鑑賞
ノーカット版
ジブリ作品の中では異質な大人向けファンタジー。
何回も観ているお気に入り作品。

飛行艇に熱い情熱を捧げた「豚になってしまったパイロット」。
男はなぜ豚になってしまったのか。夢とロマンが詰まった宮崎駿監督の伝説的名作アニメ‼️

久し振りの鑑賞。レビュー更新・再投稿。
過去レビューにイイね!
頂いた皆様、ありがとうございます。

外国語題 『Porco Rosso』
(赤い豚、紅の豚)

1992年日本作品
原作・監督・脚本 宮崎駿
製作 スタジオジブリ
音楽 久石譲
主題歌 加藤登紀子
「さくらんぼの実る頃」
出演
ポルコ・ロッソ ……森山周一郎
マダム・ジーナ ……加藤登紀子
ピッコロおやじ ……桂三枝
マンマユート・ボス …上條恒彦
フィオ・ピッコロ ……岡村明美
ミスター・カーチス …大塚明夫
バアちゃん ……関弘子

(金ロー番組内容より)
時は世界恐慌まっただ中。
イタリア軍の飛行艇パイロットだったポルコ・ロッソは、豚の姿となり賞金稼ぎをしながら自由気ままに暮らしていた。
ある日、空賊マンマユート団と小競り合いを続けていたポルコのもとに、空賊たちが助っ人として雇ったキザなアメリカ男・カーチスが現れ……!

ライバルとの対決、2人のヒロインとの淡いロマンス!
青い空ときらめく海を愛するひとりの豚(おとこ)の物語!

好きなシーン
・ポルコがピッコロ社に愛機の修理に赴き、ピッコロおやじの孫娘フィオと初めて会うシーン。
フィオの情熱と若さに押し切られるポルコ。
おやじ秘蔵エンジンのエンブレム"GHIBLI”に今更ながら気付いた!

・ピッコロおやじの工場に親戚一同、全て女性たちが招集されてくるところ。老若女女‼️
皆、美人揃い‼️(元美人たち、将来美人たちも)

・愛機が生まれ変わり、試運転で、秘密警察の待ち伏せを振り切り運河を滑走、離陸するシーン。

・ポルコとフィオが秘密基地で、ポルコが戦争中の話をする。
ポルコが三途の河(雲)に愛機と漂い、戦友や敵たちが上空の飛行機雲に昇っていくシーン。
飛行機雲に見えたのは飛行機、亡くなった人々が延々と漂う墓標⁈

『風立ちぬ』(2013)でも似たような場面がありましたね⁈

・ポルコとカーチスの決闘後、イタリア空軍の接近に、嫌がるフィオをジーナの飛行艇に放り投げるところ。
"この娘を堅気の世界に連れ戻してやってくれ“
"ずるい人、いつもそうするのね”
"すまねぇ“

冷たいジーナの表情が徐々に優しく変わっていく。
ポルコへの過去の想いが駆け巡り、そしてポルコのフィオへの優しさや、そんな彼をやっぱり許してしまった表情に見えた。

・フィオの別れ際のキスと、不意を突かれたポルコの表情も良かったですネ

・"何故、豚になったか?“
はあまり重要な要素では無いように思う。
宮崎駿の漫画作品では、女性以外の登場人物がみんな豚という作品が複数あり、『風立ちぬ』の原作主人公・堀越二郎でさえ豚で描かれている。

古き良き時代を背景に、宮崎駿監督のマニアックな飛行機愛と男女のロマンスが詰まった傑作‼️

久し振りに観たが、変わらずもっと好きになった作品‼️


過去レビュー
スコア4.0
飛行機マニアの宮崎駿監督の大人向けアニメ。

個人的には、宮崎監督作品の3本の指に入る傑作。
ナツミオ

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