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紅の豚のkazu1961のレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
4.4
▪️Title : 「紅の豚」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1992/07/18
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-199 再鑑賞
▪️My Review
“マルコ!いまにローストポークになっちゃうから!”
大人のためのジブリ作品!!とても大好きな作品です。美しい空と海で戦う爽快感、とにかくカッコイイ主人公(豚だけど)、慕われる美女との恋愛関係、間が抜けていて憎めない悪役たち、活発な少女との交流。。。などなど、未だに色褪せない魅力が満載な名作です。そして、結構深い。複雑かつ大人の物語が綴られている本作。ポルコ・ロッソは、ジブリ史上最も大人なキャラクターだと言われています。
本作、原案は月刊誌『モデルグラフィックス』の連載漫画『宮崎駿の雑想ノート』の「飛行艇時代」です。生家が航空機産業に関係していたため、幼い頃から空を飛ぶことに憧れていた宮崎監督が、自分の夢として描いた作品なんですね。なので、作品の世界観は宮崎監督自身の意向を反映し、それまでの「子供向け」ではなく同年代に向けた作品となっているようです。更に本作は、
当時、前作の『魔女の宅急便』に続いて劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新しました。
物語は。。。
舞台は第一次世界大戦後、イタリア・アドリア海の島々。賞金稼ぎを生業とする主人公、ポルコ・ロッソを目の敵にする空賊たちは、天敵を倒すため凄腕のアメリカ人を雇います。ジーナの心配も他所に、撃墜されたポルコは機体を修理するためミラノにある飛行艇製造会社を訪れて。。。
いくつか議論になる作品ですね。
“何故ポルコは豚になったのか?”。。。
これは、ポルコは人間だったことの自分を“黒く塗りつぶす”ほどに嫌っていること、自分だけが生き残っていたことに罪悪感を覚えていることが作品中からわかりますね。だからこそ、ポルコは魔法を自分自身にかけたのかもしれません。
さらに、ポルコ・ロッソのその後については、大きな謎が主に2つあります。その1つ目は、「ジーナと結ばれたのか?」ということ、2つ目は「人間に戻ることはできたのか?」ということです。議論は分かれるところですが、この議論を考えながら(正解はないですが)作品を観るのも楽しみの一つですね!!

▪️Overview
宮崎駿監督、原作、脚本、スタジオジブリ制作による劇場用アニメーション作品。第1次大戦後のイタリア、アドレア海。暴れまわる空賊相手に賞金稼ぎをしているポルコ・ロッソは、自分に魔法をかけて豚の姿になった飛行機乗りだった。ある時、目障りなポルコを倒すため空賊たちがアメリカ人の凄腕パイロット、ドナルド・カーチスを雇い、ポルコは機体の不具合もあって不本意にもカーチスに撃ち落とされてしまう。幼なじみのジーナの心配をよそに、機体の修理のためミラノにいる昔馴染みの飛行機製造工のピッコロを訪ねたポルコは、そこでピッコロの孫娘フィオに出会う。本作の主題歌を歌う加藤登紀子が、ヒロイン・ジーナ役の声優も務めた。(引用:映画.com)

声の出演者、森山周一郎、加藤登紀子、岡村明美、桂三枝(現桂文枝 (6代目))、上條恒彦、大塚明夫、関弘子。
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