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夕なぎのbrianのレビュー・感想・評価

夕なぎ(1972年製作の映画)
4.1
ロザリー(ロミー・シュナイダー)は30代半ばの通訳者で、夫ダヴィッド(サミー・フレイ)と離婚後は幼い娘を育てていたが、ある時出会ったセザール(イヴ・モンタン)と恋に落ち、アパートで半同棲を始めるが…。

女1人に男2人の構図はトリュフォー「突然炎のごとく」みたいに奇妙で複雑な関係を描いていた。でも、3人の気持ちは真剣であると受け止めた。
荒れ狂うモンタンを見たのは初めてであり驚いた。中年男の悲哀を濡れたコート、曲がったネクタイで表現している。感情移入しながら彼の言動や表情、仕草には泣けてきた。
ロミーは登場する度にイヴ・サンローランのファッショナブルな衣装を着こなして凛としていた。明らかに2人の男を見下している。しかし、苦悩することなく2人を受け入れた器の大きさを感じさせる。

https://youtu.be/YgReuRVQxJQ
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