夕なぎのmat9215のレビュー・感想・評価

1976年2月の日本公開時以来の再見。中二の小僧が、男女の機微をめぐるドラマをどこまで理解できたのかは自信がない。今観ると、イヴ・モンタンの見せ場が多いことに気づく。陽気で豪腕の解体業社長にして、嫉妬に悶えて暴れまくる一方で、疲れや憂いの表情も魅力的に見せる。もちろん、ロミー・シュナイダーも素晴らしい。二人の男の間を揺曳する女を自然に、これまた魅力的に見せる。モンタンとサミー・フレイは、この女を共に相手にする戦友としてバディとなるのだ。