うさどん

古都のうさどんのレビュー・感想・評価

古都(1980年製作の映画)
3.6
本日の巣ごもり鑑賞。
山口百恵主演映画第13作で最後の主演作品。
1980年の12月の本作公開2ヶ月前に芸能界を引退、1ヶ月前に挙式。
双子の姉妹を描いた川端康成原作『古都』を最終作にしたことで、千重子・苗子を一人二役で演じ、共演の三浦友和の露出も少ないため、山口百恵の単独主演作のよう。
落ち着いた演技で、違う環境で育った姉妹のそれぞれの孤独感、互いや家族への思いやりをしみじみ伝えている。
川端康成の『伊豆の踊子』で映画デビューして6年余り。同じ川端康成の『古都』で終わるのも、また美しい幕引き。