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耳をすませばのpepeのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
4.2

今更ながら、初鑑賞。

なんといってもオープニング!!
もう、最初の『カントリーロード♫』というアカペラで心を鷲掴みされました。
カントリーロードはもちろん知っている曲でしたが、
このオープニングを観て大好きな曲になりました。

絶対良い作品に決まってる、と確信させてくれたオープニング。
その確信を裏切らない内容でした。

どのシーンをとってもワクワクが散りばめられていますが、
一番好きなシーンはやっぱり
聖司のヴァイオリンと雫の歌声が重なるところ。
決して上手いとは言えない雫の歌声。
最初はちょっぴり背伸びしたような歌声が、
聖司のヴァイオリンと
途中から入ってきた他の楽器の音楽にほぐされて
どんどん伸びやかになっていくのが印象的でした。
二人の心の距離もグッと近づいたシーン。
理屈じゃなく距離が近づくこういう瞬間、ずっとずっと色褪せずに二人の心に残るんだろうな。

夢や目標を持つことって
簡単なようで簡単じゃない。
だけど
持つことができたら、それはとても幸せなこと。

夢を追う聖司、
そんな聖司を眩しく思う雫が、羨むだけでなく自分も夢を追いかけようと前を向いて。
それを見守る親もすごく良かったし、
夢のために一見遠回りに思えるようなことでも
いずれ必要になると気づいて一つ一つ積み重ねようとする雫もとても良かったです。

色々なことに揺れ動く年代の子が、自分の人生を見つけていくストーリーがたまらなく好き。
胸が熱くなりました。
個人的好みの問題ですが、
最後の恋愛要素がもう少し少なければ言うこと無しでした(笑)

『猫の恩返し』と繋がる部分も、たまらないです!
何回も観ようと思う作品です。
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