はななななこ

耳をすませばのはななななこのネタバレレビュー・内容・結末

耳をすませば(1995年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画館で初めて観た
テレビであんなに観ているのに、映画館で観るとまったく違った作品にみえてしまうのは一体なんでなんだろう
耳をすませばで初めて泣いてしまった

昔はわからなかった雫の苦悩や、聖司くんに対する負い目みたいなものを大人になってようやく理解できた
書きたいことや思いつくことはあるのに、それを作品として昇華できない自分の不甲斐なさと、力不足を痛感して泣く雫を心臓がえぐられる思いで観てた

おじいさんの自分の原石を大切にしなさいっていうシーンと、
お父さんの人と違う生き方は辛いよって話が刺さる
お母さんが大人になっても大学院に行って自分の人生にチャレンジしているように、
これは中学生だけが先のことで苦悩しているわけじゃなくて、
大人でも自分の先のことで悩んだり、何かにチャレンジしても良いんだよって言っているような気がした
進路(未来)を考えて悩むのはいくつになっても変わらないんだね
28歳になって新しいことをはじめた私に突き刺さる映画でした

雫が背伸びをして良かった、前よりも自分のことがわかって好きになれたって言うシーンが、
これからも色んな人を救ったり励ましたりするんだろうなと思う
永遠に愛される映画なんだろうな
ただの青春恋愛映画ではなかった

結婚することが側にずっといるということであれば、
この先の未来がどうなるかまったくわからないけれど、
あのときあの美しい朝焼けを雫に見せたいって思った聖司くんの愛は、きっと本物だったし、
図書館でお互いに好きなことをして同じ空間を過ごしている姿は、私の中でカップルの理想系だなと思った
DVD買おうかな…