浅野公喜

ダンテズ・ピークの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)
3.8
山に囲まれた田舎町が火山に襲われる「007」シリーズのピアース・ブロスナンと「ターミネーター」シリーズのリンダ・ハミルトン主演の災害パニック(ジャケットは二人が映ってる方が良い!)。90年代中盤後半は他にも「ツイスター」や「ボルケーノ」と災害物が流行ってましたね。

早く住民を避難させたい主人公の学者とそれを拒む企業が対立しているうちに災害が・・という流れは「ジョーズ」と相通じるもので、脅威を示す為にまず数人が犠牲になるのもそっくり。一部ジオラマぽかったり溶岩がCGぽいものの中盤以降の地震や噴火で崩壊する街は迫力満点で、ありとあらゆる物を破壊し尽くす様は流石のジェームズ・ボンドもサラ・コナーもびっくりという有様。

偶然ペットの犬が見つかったり、川を渡り溶岩の上を通る等ボンドカー以上に活躍してる気がする車(シボレー)等、ご都合主義も目立ちますが、連絡が取れない祖母を助ける為子供達が山へ行く→それを追って主人公達も山へ行く・・というのは作品を盛り上げる為主人公達をより困難な状況へ追い込む流れとしては割と自然で、迷惑かけた申し訳なさから祖母が命を張るのも胸を打つ箇所です。

余談ですが「火山が大噴火」という内容で凄く久々に「おジャ魔女どれみ」というアニメのOPの歌詞を思い出しました(笑)。
浅野公喜

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