冒頭から「鳳凰王子」の文字。もう桃太郎関係ないやん!というツッコミはおいといて、新桃太郎シリーズ第3作目です。
仙界と魔界は昔から争いを繰り返していた。仙界に修羅士と武蔵という双子が生まれた。この双子は強く、魔界を危機に脅かした。しかし、大魔王にとどめを刺すには至らず、双方痛手を負ったこともあり、引き上げた。この後、仙界、魔界ともに長らく干渉せぬまま時は過ぎた…。
時は経ち、武蔵は仙界の掟を破り、妖鬼姫(ようきひ)という魔界の姫と結婚をして、金色童子という子どもも生まれていた。それを聞きつけた、魔界、仙界の両界の人々は、この夫婦をそれぞれの世界に連れて帰ろうと目論む。それと共に、この出来事は、長らく休戦状態だった両界の争いのきっかけになった。
桃太郎はというと、仙界、魔界、どちらの立場にもつかず、武蔵一家の味方であるため、武蔵に頼まれた場所へ金色童子と共に向かう旅に出る。果たして武蔵一家の行方はどうなるのか…魔界の大魔王は復活が近い、仙界との争いはどうなるのか…。
という話。(超端折りました)
今回は桃太郎と、金色童子という子どもが両親を助けるべく旅に出るという話なんですが、なんせその夫婦が仙界人と魔界人のため、桃太郎と童子は両界の刺客に狙われるという敵の多い役回り。冷静に考えるとすごくかわいそうな話なんですが、変なキャラクターも多いせいか、コミカル要素抜群で、しかも汚い下ネタも多く、クソ映画っぷりを発揮しています(褒めてる)。しかし、ただのクソで終わらないのがこの桃太郎シリーズのいいところで、やはりアクションがすごくいいのと、何回も言っててしつこくて申し訳ないんですが、桃太郎(リン・シャオロウ)がとにかくいい!かっこいい。かわいい。今回前髪を上げててちょっと雰囲気変わってそれもいい。生意気な童子の世話をしながら健気に人助けをする桃太郎いい。毒薬を飲まされゴリラ化しても、童子思いな桃太郎いいやつすぎ。
童子と桃太郎の冒険物語が作品の大部分を占め、最後、妖鬼魔王とその父の大魔王と戦うところなどすごくあっさりしてるんやけど、それもB級ぽくていい。ラストまでのストーリーで結構もう盛りだくさんなので、満足できました。
ラストは、もう安定なんですが、まだ話が終わる雰囲気でもないのに、唐突に終わるといういつものアレで終わってくれて安心の終わり方でした。はっ!でみんなでジャンプ、からの一時停止。そしてエンディングへの流れできてくれて、ありがとう、面白かったよ、という気持ちになった。(ちょっと何言ってるか意味わからない人もいらっしゃると思いますが、3作見てもらえるとわかると思います。)
結構ストーリーもしっかりしてて、最初から最後まで飽きずに見ました。1、2が桃太郎の鬼退治という制約があった分、今回はその制約を離れて、独自のストーリーになっていて(台湾の昔話かもしれないが)話がしっかりしていて面白かったです。
冷静に後から考えると、かなりおかしい部分や突っ込みどころも満載なんですが、愛すべき作品です。大好きです。
詳しいストーリーを知りたい方はブログに書きましたのでよろしければどうぞ
http://www.pqnology.com/2015/04/blog-post_81.html