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隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESSのgladdesignのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明版『隠し砦の三悪人』のリメイク版。ではあるが、主人公は真壁六郞太から武蔵(たけぞう=黒澤版での太平?)になっているなど、随所に変更点があり、大本のストーリー以外は全て改編されていると思った方がいい。
最も大きな変更は、悪役・山名の侍大将・田所兵衛を椎名桔平が演じているが、最後まで悪役(ラスボス)で終わってしまう点だ。
決め台詞として有名な「裏切り御免!」の意味合いがまったく変わってしまうではないか。
これはどうなんだろうか。制作陣で揉めなかったのだろうか。

雪姫役の長澤まさみの演技はまだまだ幼く、台詞も舌っ足らずな印象。
2008年公開ということを計算すると、長澤まさみは1987年生まれなので20〜21歳くらいか。それにしては幼い台詞回しだ。顔つきも所見では違う人かと思ったほど。
松本潤は、現在放映中の大河ドラマ『どうする家康』での演技とさほど変わらない。というか全然変わらない。進歩がないのか、すでに完成(彼の中での)されていたのか。

黒澤版も娯楽としての冒険活劇であるから、何も考えずに観て楽しめればよいのだが、それにしてもこぢんまりとまとめてしまったなあ、といった印象は最後まで拭えなかった。とはいえ、最後まで観ることはできたので星は3.0とした。
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