yusukepacino

関の彌太ッぺのyusukepacinoのレビュー・感想・評価

関の彌太ッぺ(1963年製作の映画)
4.0
ずっと観たかった名作の誉れ高い作品。
山下耕作監督初期の名画。
助監督、鈴木則文。やっぱりこの人こっちの人なんだな、元々は。可愛い子には旅をさせよとは言い得て妙。盗られた50両の金が行ったり来たり。瞼の母ならぬ瞼の妹、そして瞼の父。派手さは必要ない。青い空に花と一緒に映る中村錦之助など美しい。その中村錦之助と木村功との因縁の対峙など良い。10年の歳月を想う娘に妹がダブる。十朱幸代の「いいえ」からラストまでが特に素晴らしく感じた。語らせない美学。その極地なのかも知れない。
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