rensaurus

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのrensaurusのレビュー・感想・評価

4.6
あの3部作の後々にこれでプリクエルが始まるの、結構チャレンジングだよな。

政治色が強く、ミディクロリアンやジェダイ評議会などの新要素が当たり前のように出て来る。

あの世界観の説得力が増してリアリティが上がることで、没入感も上がったというか、今風に言うと解像度が上がる作品になってる。

CGリメイク版しか観たことがないが、ライトセーバー戦を始めとして、戦艦の重みのある動きや、多種多様な異星人、ナブーの海底王国と巨大水中生物など、あの世界が生き生きと映し出されているのが最高で、セットや異星人などのアナログの作り物も織り交ぜて、『スターウォーズ』というダイナミズムを全面に感じられる。

マスターとパダワンで行動するジェダイとして、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービが登場し、ジェダイ全盛の空気感を存分に味わえる。「今に集中しろ」とか「本能に従え」とかかっこいいのよ。

ポッドレースがやっぱりちょっと退屈。順位が映像ではほぼ分からないのに実況も仕事しないし。疾走感という意味では若干のシズル感があるが。

あのガキんちょアナキンが、ポッドレースで優勝し、通商連合の宇宙船をラッキーパンチで破壊するのが愉快すぎるし出来すぎている。そもそもクワイ=ガンとオビ=ワンがアナキンに出会うことに神話の始まりを予感させるものがあり、ミディクロリアンという超自然的なエネルギーの流れをストーリーから実感できる壮大なものになっている。
rensaurus

rensaurus