このレビューはネタバレを含みます
初めてスターウォーズを映画館で観たが、「これがスターウォーズの良さだったのか!」と思ったと同時に「これが映画の良さだったのか!」まで思ってめちゃくちゃ楽しかった。
観る前はもちろん、観た後もずっとワクワクが残っている感じがたまらない。
正直ファントム・メナス自体への不満点はいくつかあるものの、もうこの楽しさとワクワクと余韻だけで充分愛せる映画体験だった。
ちなみにスターウォーズは旧三部作とこのEP1しか観れてないという中途半端な状態で、EP1を初めて観たのは2,3年ほど前に家で観たときだった。
その時は前半部分は楽しめて途中から飽きが来てしまったが、今回映画館で観たことで結構印象が変わった。
本作の見所のひとつとして、やはりアナキン・スカイウォーカーを挙げたい。
彼が純粋にマシン作りやレースに励んだり、ジェダイに憧れてその道へ進もうとしていく姿を親身になって見守るが、時々彼が後のダースベイダーであることを思い出して複雑な気持ちにさせられる。
ただ、パドメとの年齢差や「ジェダイに育てるには歳を取りすぎてる」という説明には個人的に違和感があり、中高生くらいの役者がアナキンを演じても良い気がした。
この親身になって見守る感覚は中高生くらいの役者でもできたとは思う。
一番好きな部分はダースモール。
デザインも寡黙な感じもカッコよく、1作だけで死なせるには惜しいくらいのキャラクターだと思った(後の作品で復活したりしてるらしいが、実写では本作にしか出ていないと思う)。
クワイガン&オビワンvsダースモールのバトルシーンはこの映画で最も好きなシーンのひとつ。
ここも劇場で見るとライトセーバーの音にかなり迫力があった。
あと何気にかなり好きなのが、海中の都市へ向かう途中デカい魚のような生き物に襲われるところ。
深海魚とか見るの好きな自分にとっては結構刺さるシーンだった。
そのシーン含めてCGは今では見劣りするし時々入るジョークもそんなに面白くないが、逆に良い味出してて割と好きだったりする。
正直ダースモールとアナキン以外にはあまり好きなキャラクターはおらず、ユアン・マクレガーやリーアム・ニーソン、ナタリー・ポートマン等のカリスマ性によってある程度はキャラに愛着が加わるものの、人物としてはあまり面白味がなかった。
先述のように映画館で観たおかげで音響に迫力があったが、やはり音楽の使い方が最高だと思った。
特に冒頭のアクションはあのライトセーバーの音とジョン・ウィリアムズのサントラが相まってかなりワクワクした。
終盤の帝国のマーチのメロディもかなり上手いタイミングで使われた。
冒頭にも書いた鑑賞後のワクワクと充実感は最高で、早くEP2を円盤買って観たい気持ちになっている。
というかGWだけと言わずもっと長く(または定期的に)再上映しててほしいし、他のエピソードももっと広く再上映してほしい。