シネラー

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのシネラーのレビュー・感想・評価

3.5
新三部作(プリクエル・トリロジー)
の第一作だが、
私が初めて鑑賞した
スター・ウォーズでもある。
改めて鑑賞すると
思うところがない訳ではないが
好きな作品だ。

ダース・モールとの
ライトセイバー戦は見応えがあり、
中盤におけるポッドレースも
迫力がない訳でもないので
充分に楽しめる部分だ。
そして、
幼いアナキン・スカイウォーカーだ。
本作での彼の役回りは大きくないが、
後のルークのように冒険を
夢見ていた田舎惑星の少年の
顛末を考えると儚くなる部分だ。

残念な点を挙げるならば、
やはり政治的部分の描写だ。
旧三部作が帝国と反乱軍という
シンプルな対立構造だっただけに、
共和国とそれに反する通商連合、
更にジェダイ評議会など
全容を把握する必要はないにしろ、
構造は複雑である。
物語としても、行き当たりばったり
な印象が強い。
特使で派遣されたジェダイ2人が
襲われているにも関わらず、
事態の収拾に共和国やジェダイが
直ぐに取り掛からないのは、
可笑しく思う。
又、本作の主人公は誰なのか
曖昧に感じられる。

旧三部作との雰囲気の差から
批判を受けがちな新三部作だが、
物語の前日譚の導入編として
悪くない出来だと個人的には思う。
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