とらねこ

悪魔の陽の下にのとらねこのレビュー・感想・評価

悪魔の陽の下に(1987年製作の映画)
5.0
聖職者としての道をかくも厳しく追求する内に迷いが生じ、そこへ悪魔が忍び寄ってくる。
長々と歩くロングショットでジェラール・ドパルデューの葛藤が形を成す瞬間が恐ろしい。
サンドリーヌ・ボネールの無知な淫靡さが強烈にリアルだった。

とても面白く見れたけれど、考えれば考えるほど恐ろしい話ではあった。
人を導く前に自分自身が迷いに迷うのは当然のように思える。
自分がもし教職者になったらやはり人の絶望であっという間に身動きが取れなくなるんだろうな。
『ウェイクフィールドの牧師』みたいな牧歌的な話の方が好きだよぅ。
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