上海十月

股旅三人やくざの上海十月のレビュー・感想・評価

股旅三人やくざ(1965年製作の映画)
3.5
東映なのに仲代達矢がでてくると東宝ぽい。3話のオムニバス映画。個人的にオムニバスは好きじゃない。笠原和夫が第一話を、中島貞夫が第二話を、野上龍雄が第三話と個性がでている。1話目の仲代は、インテリやくざみたいな感じで東映に合わない。2話は、松方弘樹が若いチンピラ役で年寄りのやくざを志村喬そしてその娘が藤純子で豪華だが話がこじんまりしていてどうかな。一番合っているのは、3話の悪代官を殺してほしいと農民から依頼させられる気弱なやくざを中村錦之介が好演している。「遊侠一代」という傑作もあるんで先入観があっても楽しめる。佐藤勝のサントラが邪魔せず効果的。3話だけ少し伸ばして一本にしてもいいと思いました。
上海十月

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