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伊能忠敬 子午線の夢のmitakosamaのレビュー・感想・評価

伊能忠敬 子午線の夢(2001年製作の映画)
2.8
伊能忠敬の晩年を描いた伝記映画とのこと。

千葉・佐倉の商人だった伊能忠敬だが、天文や暦学が好きな事から隠居後に幕府の命を受けて全国を測量して周る。
晩年に20年近くかけ10回もの測量旅を重ね正確な日本地図を書き上げる様が描かれる。
誠実な壮年の男を演じる加藤剛がピッタリ。忠敬の娘に西田ひかる。そして忠敬と良い感じになる女性に賀来千香子。

この賀来千香子演じる女性が、なんか微妙に都合の良い女だ。何故か突然出会った忠敬に好意を持ち、旅で居ない忠敬を健気に待ってくれている淑女だ。でも忠敬は彼女を想い自分を忘れる様に願い出る。

まあそれでも、賀来千香子とのエピソードが無いとホントに何もドラマが無い。
測量の旅も、幕府の隠密と勘違いされるなど幾つかエピソードはあるが、ロードムービーという程には盛り上がらない。
旅の数が多い為に映画の尺ではひと旅が短く矢継ぎ早に進むのが要因かと思われる。

変に脚色しないのは好感が持てるが、一方でドラマの希薄さは如何ともし難い印象。
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