カレン

サンダカン八番娼館 望郷のカレンのレビュー・感想・評価

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)
3.7
2月後半から、3月前半にアマプラに配信された、観ておくべき作品とのことで視聴⭐

しかし内容が重すぎて
私の拙い表現力では、到底書き尽くせない内容でした。
なので、興味のある方は是非ご覧になって感じてみてください。

教科書では教えてくれない日本の歴史

大正から昭和にかけて確実に存在したカラユキさん

10代前半の少女たちが
ある娘は何も知らず
又ある娘は、進んで家族を助けるために売られていく

行きつく先は、現在のボルネオにあるサンダカン

当時日本は貧しく外貨獲得の
一助にもなったらしい

彼女たちの暮らしは
かなり悲惨だが…しかし
それは今の感覚で云えばのこと、可哀想等の同情は彼女たちに失礼かも知れない

なぜならば
確実にある時期、彼女たちはあの地で泣き、笑い、逞しく生きていたし
また生きた道標を立派に残した女性もいたのだから

云うに云われぬ辛い思いを
しまい込み
ほんの僅かな幸せを胸に
年老いて死んでいく

短い恋でも良い思い出になったのか
あんな辛い恋はするべきではなかったのか

サンダカン八番娼館 は
戦火に焼かれ
現地で死んだ女性たちの墓は
今はジャングルとなってしまった地にひっそりと佇んでいる
望郷の思いは封印して…

最後は泣けました😢

追:国が貧しいとそのしわ寄せ 
 は弱い者にいくということ 
 を、私達は忘れてはいけない 
 と思う。
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