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昭和のいのちのmhのレビュー・感想・評価

昭和のいのち(1968年製作の映画)
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しょぼヒットに終わった日活の大作映画。
・血盟団事件をモデルにした政府要人暗殺。
・人身売買も同然の女工や女郎の恵まれない境遇。
・やがて暴力団へと変化していくテキ屋家業の実態。
こんなあたりをミックスにして、どれにも偏らないというバランスで、好き嫌いは分かれそう。
割り切った任侠もので飛ぶ鳥を落としていた東映ヤクザ映画と一線を画したいんだろうという気概が伝わってくる。
・一人一殺テロのくだり。
・陸軍演習の大迫力。
・走行中の汽車で行なわれるアクション。
・テキ屋への取材がすごい。
・カラフルな戦前描写。
などなどみどころがいっぱいあって最後まで目があきなかった。
跨線橋のうえにいて機関車の煙をもろにかぶるシーンだったり、あざやかな反物だったり、送電線の鉄塔だったりといちいち細部が素晴らしい。このあたりは監督のこだわりなのかな?
面白かった。

メモ。
アセチレンランプ(カーバイトランプ)を使った爆竹の仕組みは、
①カーバイトを空き缶の中に入れてフタをする。
②穴から水を注ぐとアセチレンガスが発生する。(夜店の匂い)
③こいつに火をつけると爆発する。(アセチレンガスが少なく途切れるため?)
(1:59のとこ)
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