風神

ブワナ・トシの歌の風神のネタバレレビュー・内容・結末

ブワナ・トシの歌(1965年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

日本映画専門チャンネル放送分を
録画して鑑賞。

フォロワー様の何人かが
この作品のレビューを書いていて
気になっていました。
良いタイミングで放送があり
有り難く鑑賞しました。

登場する日本人は2人。
それ以外は現地の方々。
物語は、実話ベースの作品。
アフリカで研究をする人達用の
住居設備をプレハブで作る物語。
アフリカの雄大な景色が堪能できます。

冒頭のフラミンゴの群れの映像から
サンリオ映画の「アフリカ物語」が
思い浮かんだのですが
なんと監督が同じ人でした。
アフリカ物語は観た覚えは無いけど
チラシは持ってるので
そのイメージでって話ですが。

スワヒリ語なんてさっぱりわからん。
あの挨拶の「ジャンボ」は
ネタ的には知ってましたが
本当に挨拶なんですね。

最大のネックは言葉の壁かと思いきや
文化の違いが一番問題になるとは。 

あの仕事を1人で請け負い
現地調達で働き手を入れて
プレハブを作ろうとは
結構、無謀な作戦な気がする。
元々頼りにしてた人が
まさかの病気で帰国だったとはいえ
その段階で投げ出さず
やり遂げたのは凄いと思う。

ただ
ゴリラ学者が言ってる事も解る。
知り合いで海外に長く行ってたけど
現地の言葉を覚えずに帰ってきた奴は
近くに通訳してくれる人がいて
いつもその人と一緒にいたそうで
おかげで助かったと言ってたけど
その土地の言葉を身につけるチャンスを
失ったのも事実であり、勿体無い。

日本円で10円や20円ほど金額の
値引き交渉に時間をかける姿に
主人公がイラついていましたが
現地の人からすれば
その金額すら大きいのだと
容易に想像ができる。

最後に家が完成して日本に帰る前に
手伝ってくれた人達が歌う歌。
仕事は大変だったが楽しかった。
トシ、また来てって。
個人的には
すでに消費文化であったであろう日本と
現地での暮らしの比較などから
文明批判をかましてくれた方が
上手くまとまる気もします。
ラスト、あまりにあっさりしてたので。

あと、現地人からすれば
黄色人種も白人と同じ。
色白なんだそうですよ。

2023-279
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