【遅すぎた状況判断と遅すぎなかった映画】
ユダヤ人クルト・ゲロンの生涯をたどったドキュメンタリー映画です。この作品を見るまで、クルト・ゲロンの存在すら知りませんでした。
ヴァイマル共和国時代に演…
テーマはふたつで、ユダヤ人コメディアンであり監督のクルト・ゲロンの半生記と、プロパガンダにも使われた通過収容所テレージエンシュタットについてのドキュメンタリー。
ハリウッドへの移動を試みたときにフリ…
このレビューはネタバレを含みます
~生き延びるために~
ベルリンのショービジネス界で揺るぎない地位を築き上げていたクルト・ゲロン。
ハリウッドに避難することなく、ベルリンのユダヤ劇場でショーを敢行し続けたゲロンは、1942年に、観…
ナチスの命令だとしても映画を撮ることに喜びを感じ、最後まで俳優であろうとしたクルト・ゲロンの姿が『ライフ・イズ・ビューティフル』のお父さんを彷彿とさせる…
テレージエンシュタット、初めて知ってwi…
ハリウッドに行かなかった…???
違うなぁ。ユダヤ人の彼が、ましてや収容所にいる彼が行けるわけもない。ナチスに利用されプロバガンダ映画を撮ることで自分を誤魔化し、そして多くのユダヤ人をも欺いていた男…
才能にあふれ、映画や舞台を愛して止まない男のハナシ。
たとえそれがナチの恐怖が吹き荒れる収容所の中であっても…
ハリウッドに逃げる手もあったけど、当時の仕事に入れ込みすぎてすっかりチャンスを失って…
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツがチェコスロバキアに設置したユダヤ人ゲットー、テレージエンシュタット
そこは「地上の楽園」だった
1920年代~1930年代にドイツはベルリンで人気を博した俳優、映…