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やくざの詩のtunicのレビュー・感想・評価

やくざの詩(1960年製作の映画)
4.0
元医師のピアノ弾きで歌もうたえりゃ射撃の腕も天才的、おまけにダイスまで振れるというスーパーマンのアキラが、銃弾を頼りに過去に恋人を殺した犯人を追う。アキラから執拗に追われるうちに垂水さんがモンスター化してしまうのは、カタワ呼ばわりされたトラウマがあるから。やけくその反撃で多くを巻き添えにしたうえ兄の二谷さんも死。船のタラップに義手を挟まれ宙吊りになるシーン、そこまでやる?ひたすら圧倒される。ほぼ自爆状態で瀕死の垂水さんを、最終的に医師の倫理を思い出したアキラが手術。殺人者が救世主に。脈をとるなどしてヒデ坊も手術に参加。そもそもこんな子どもがヤクザと一緒にナイトクラブにたむろってるのが異常。でも太い縞のセーター着ていて非常に可愛いです。飲んだくれの医者のネコさんが実は731部隊にいたトラウマを抱えていて…ってとこもエピソード盛り過ぎなんだけど、娘のいずみちゃんのためにご馳走用意しているシーンよかった。「大根おろしを混ぜ込むのが秘訣」だとか一人で解説はじめちゃうところなんて、まんま楽しい夕食without東ちずる。七輪で焼いたお肉に味噌塗ってキャベツに包むやつ美味しそー。
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