TAK44マグナム

レディ・ジェイソン/地獄のキャンプのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.6
いくらなんでも殺りすぎDEATH!


怪作スラッシャー「サマーキャンプインフェルノ」の続編。
前作の最後で正体が明かされた殺人鬼は捕まり、精神病院おくりにされていましたが、電気でビリビリされる治療などを受けているうちにもっと深刻にトチ狂ってしまいます。
ある手術を受けて別人になった殺人鬼は退院し、しれっとキャンプ場の職員になっていました。
人を採用する時は素性を充分に調べましょうね(汗)

とりあえずこの映画を一言でいうと、前作がチンコの映画なら、本作はウンコの映画ですね!
臭くて汚い肥溜めが大活躍しますよ!


・・・・・すんな!!


いきなりですが、皆さんは「ぼっとん便所」をご存知でしょうか?
トイレに深い穴がポッカリと空いていて、そこに跨って大なり小なりをするという、極めて原始的な排便システムであります。
水洗が行き届いた今日の日本では、若い人は存在自体を知らないかもしれませんね。
TAK44マグナムの実家は、子供の頃は見事にぼっとん便所でありまして、定期的にバキュームカーが訪れては大変臭った思い出があります。
まぁ、穴の底には排泄物がたまってゆくわけで、衛生的にもあまりよろしくはなかったような(汗)
そのうち水洗が通って、実家も流れる水洗便所にグレードアップされましてね。
初めて新品の水洗便所で用を足した時は「もう、ぼっとんしない!」と、感動したものでしたよ。

で、何故、つらつらとぼっとん便所について書いたかと言うと、本作で殺人鬼が世にも恐ろしい・・・と言うか、世にもきちゃない殺害方法を披露するからなのです!
そう、キャンプ場のぼっとん便所に標的の女子を落とし、木の棒でグリグリと頭をおさえるという鬼畜ぶりに、誰もが「もう、やめてあげなされ!」と、さすがに同情を禁じ得ないでしょう!
哀れ、さっきまで汗まみれになりながらオッパイをブルンブルンさせて男子と励んでいたイケイケ女子が、今度はウンコまみれになりながら黒くて柔らかいヒルと励む羽目になるのでした!
惨い!惨すぎる!
マグナム的に、嫌な殺され方第1位でございます!

そんな可哀想な女子は名前をアリーと言いましてね、ヒロインであるモリーの恋のライバルなのです。
このアリー、初登場シーンからしてオッパイ丸出し!
その後も透け透けオッパイで男子を誘惑したり、誰彼かまわずエロエロしいことをしたりと、出演時間の半分ぐらいはオッパイを出しているという、まさに女神!
前作と比べてオッパイ成分がかなり濃厚なのも本作の特徴のひとつですが、スラッシャーホラーと言えばエロいことをすると殺されるのがセオリーなので、オッパイを出したらあの世行きと思って頂いて結構です!
それにしてもウンコまみれは無いが・・・(震)

また、殺し方のバリエーションが更に幅広くなっており、人間BBQや硫酸攻撃、首チョンパにして壊れたテレビに押し込む等々、常軌を逸した殺人を、まるで花壇に水をあげるかのように鼻歌交じりで行うのが狂気の沙汰。
しかし、ダイレクトな描写は無いので全然怖くはありません。
前作もそうでしたが、ショックシーンの殆どは死体をバーン!と見せるのばかりです。
真っ黒焦げやら、血まみれやら、そしてヒルまみれの死体が、お化け屋敷の驚かし役のように鎮座しておるのですよ。
そんな死体大集合になる終盤は勢いもあり、またバカバカしさもあって盛り上がります。
殺人鬼のサイコっぷりがイカす!
キャンパーほぼ全滅じゃないの!
殺害シーンは淡白ながら、キルカウントだけは物凄い。

一番笑えるのは、何かと出しゃばりなキャンプリーダーを凹ませようと、男子キャンパーがジェイソンやフレディのコスプレをして待ち構える場面。
事前に悪戯を察知したのか、殺人鬼はレザーフェイス風のマスクを被り、チェーンソーで武装!
見事に偽ジェイソンたちを返り討ちにするのでした!
ここで疑問なのは邦題でして、これじゃ「レディジェイソン」じゃなくて「レディレザーフェイス」じゃんね!
ジェイソンの方が語呂が良かったのかな?

そんなわけで、妙に規律に厳しい殺人鬼がフンフンフ〜ン♪とキャンパーを皆殺しにするという反社会的なホラーコメディでしたが、主演は何と!
あのブルース・スプリングスティーンの妹さんであるパメラ・スプリングスティーン!
そしてヒロイン役が、チャーリー・シーンやエミリオ・エステヴェスの妹ちゃん、つまりはマーチン・シーンの娘ちゃんであるレネ・エステヴェス!
どちらも、女優やっている妹なんていたんだ!とビックリな配役。

本国ではカルト的な人気シリーズになっていて、続編が5作目まで製作されています(但し、4作目は製作が途中で中止された模様)。
パメラ・スプリングスティーンは日本未公開の3作目でも怪演しているみたいなので、またまた字幕なしでもチャレンジしてみようと思います〜。


某動画サイトにて