OASIS

純愛中毒のOASISのレビュー・感想・評価

純愛中毒(2002年製作の映画)
2.8
家具職人の兄とカーレーサーの弟が同時刻に違う場所で事故に遭い、弟だけが幸い生き延びる。だが目覚めた弟は自分が兄であると言い放ち兄として暮らそうとするという話。

イ・ビョンホン主演のラブストーリー。
兄と妻のロマンスからの弟が自分を兄と言い張るホラー的展開、そして兄として生きる弟と妻のロマンスからサスペンス的な展開と、忙しない内容。
その割りには間がゆったりと取られてたりするのでタルさも感じる。

勝気で不器用だったはずの弟が、まるで兄が乗り移ったかのように料理上手で優しさ溢れる振る舞いをするのだが、そこで見せるビョン様の演じ分けがやはり凄い。
兄への自責の念にとらわれた表情をしたと思えばにっこり笑顔で妻に対する愛を表現したりと、目での演技で魅せる魅せる。
得意技の悲しさが入り混じった混じった笑顔で微笑みかけられ、おまけにベッドシーンで優しく語りかける姿を見せられた時にゃ奥様方は悶絶してしまうだろうなとは思う。
それ程彼の魅力が詰まったキャラクターだと感じた。

やっとの事でなんとか自分に言い聞かせ弟を兄と思い込むことが出来た妻だったがそこには思いもよらない真実があって・・・という展開も普通なら驚くのだが、ビョン様の演技が上手過ぎるがゆえに内に秘めたる想いが溢れ出てしまってるのでなんとなく予想出来てしまう。
演技が達者すぎると、映画の内容と合わない時があるんだなと思ってしまいました。

「純愛中毒」というタイトルもビョン様側からの視点で考えられていてなるほどと思うし、最後に見せる泣き演技は流石の一言だしで、ファンなら必見な内容かと思います。
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