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脱獄囚のmingoのレビュー・感想・評価

脱獄囚(1957年製作の映画)
3.7
鈴木英夫のサスペンスは多少つまらなくともヒッチコックの光と影の撮影方法や音楽をうまく利用したりなど海外作品をオリジナルに昇華するので非常に好感が持てる。
かく言う本作も池部良×佐藤允という豪華俳優だけで俄然テンションがあがる。舞台がいつもお世話になるカメラ屋さんがある東伏見というマイナー感もたまらない。じぶんの妻を囮にして犯人を捕まえるてけっこう無理な設定にしてはうまく物語として成立していたが、役に立たない刑事(またしても土屋嘉男)や池部良のやる気のなさが目立ってしまったように思う…にしても豆腐屋やクリーニング屋、新聞配達屋さんなどうまく使うな〜

佐藤允のキチガイ犯罪者役は加藤泰の「みな殺しの霊歌」に軍配が上がるのは言うまでもない。
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