matsu

奇跡の歌のmatsuのレビュー・感想・評価

奇跡の歌(1998年製作の映画)
4.5
1998年アメリカ映画「奇跡の歌」原題Looking For An Echo

総レビュー数22、全く無名の映画ですが、素晴らしい音楽映画に出会えました!!

ヴィニー&ザ・ドリーマーズという、かつて全米チャートで何曲もNo.1を獲得したグループのボーカル男性ヴィニーの愛と再生の物語。

冒頭から心揺さぶられるバラード曲・This I Swear が流れる。彼らの伝説的な曲(これがタイトルの「奇跡の歌」か?)で、これがムチャクチャ良い。心に響いてくる。

今はバーテンダーとして働くヴィニーには警察官の長男、ロックバンド・ボーカルの次男、白血病の娘がいる。奥さんは10年前に娘を生んですぐに亡くなっている。音楽グループを引退し、奥さんが亡くなって以降、満たされない生活を送っていた。

病気の娘の担当看護師ジョアンが、娘に勇気を与えてくれるかなりいい人でヴィニーは彼女と交際を始める。

ある日、次男アンソニーがライブ中、父親が見ている前でThis I Swear を歌い上げる。(次男のこの歌唱がまたまた凄く良い。) ヴィニーの中で何かが動き出す。

ヴィニーの50歳の誕生日に、サプライズパーティーを開く。その日、ヴィニー&ザ・ドリーマーズの全メンバーが集結する。改めて、メンバー同士で解散した事や現在や今後の事を腹を割って話し合う。メンバーの熱い想いが、頑なに解散以降歌うことを封印してきたヴィニーの心を動かす。

この時に、酔っぱらったヴィニーがメンバーたちと歌った曲が素晴らしい。メンバーたちのコーラスが美しい。

白血病の娘が、一時危篤になるがジョアンの励ましもあり、一命を取り止め回復に向かう。ヴィニーはジョアンに結婚を申し込み、2人は結ばれる。

最後の最後、次男アンソニーが作った楽曲Looking For An Echo をアンソニー+元ヴィニー&ザ・ドリーマーズみんなで歌い上げる。この歌が最高に感動的だった。歌詞とメロディとドゥー・ワップが凄く良かった。

隠れた超良作映画でした!!

特に映画内の楽曲のほとんどが素晴らしく、映画見終わってから楽曲部分だけ何度も聞き直した!!
matsu

matsu