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パンチドランク・ラブのこーたのレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
3.8
何かと印象に残る作風が多いPTA作品だけど、本作もまたシンプルだが奇想天外な展開。キャラクター像がやはり抜けている。主人公は変わり者で、キレるとヤバいやつなので何をするのか予想つかない。マイル貯まるからってプリン爆買いしたり、会社からしてドンキにありそうなネタ商品扱ったり…。7人も姉がいるってどこから出てきたねん!あまり本筋関係ないし笑
そんな彼がポルノ電話?で詐欺に巻き込まれる(自分の社会保障番号やクレカの番号覚えてる辺り記憶力が異常)。さっさと警察に電話すればいいのに、ポルノ電話バレるのが嫌なのか(中学生か!)、自分で解決しようとする。一度は直接ボコボコにされるわけだが、二度目は違った。彼は人生ではじめて恋をしたのだ。そう、冒頭で登場した姉の同僚に。彼女が怪我をしたために彼はブチ切れ、再び脅しにきた連中をフルボッコにする。しまいにはロスまで出向き、親玉を倒すのかと思いきや口上と勢いだけで相手を黙らせてしまう。
何というか、設定とディテールが絶妙に普通の人とはズレていて、そんなズレている主人公だからこそなんでも許される展開が爽快というかコメディというか、メッセージ性は特にないんだけど気づいたら終わってる、そんな作品です。
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