マヒロ

パンチドランク・ラブのマヒロのレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
4.0
ちょっと精神的に危うい男が、「強烈な一目惚れ(=パンチドランク・ラブ)」を経験することにより、その”危うさ”を彼女を守るための力として発揮していく…と文字にしてみるとただのステキな恋愛物語だけど、実際はかなり変な映画。
オープニングシークエンスでは、まず主人公はだだっ広い何もない部屋にデスクを一つだけ置いて電話をしていて、電話を終えて倉庫を出て通りの脇に立つと、急に走ってきた車が大クラッシュ!続いて走ってきた車は小さいピアノを車から降ろしてそのまま去っていく!さらには、しばらくして置き去りにされていたピアノを拾って倉庫に戻ると何故かデスクしかなかったはずの倉庫がちゃんとしたオフィスになっている!…書いてて自分でもよく分からなくなってくるが、とにかくこんな感じのとりとめのない夢のような演出で映画は幕を開ける。
その後のストーリーも特に奇をてらったものではないが、「一目惚れ」のシーンで現れる強烈な光や、パッケージにもなっているハワイでのキスシーンなどの視覚効果により、一つ一つのシーンが妙に心に残る。


(2014.33)
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