ねこじた

パンチドランク・ラブのねこじたのレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
4.2
やっぱり大好き!PTAムービー。

光、切り取り方、色彩感覚、PTA的視覚アプローチ、めっちゃファーラウト!
どのシーン取ってもジャケ写に使えるぐらいハイセンスのカメラワーク。
特に、ただ店を出るだけの長回しシーンや、シーン切替時に画面いっぱいを横切るカラフルな色の波。
遊び心と無駄な要素、素敵やわ、無意味なことをする人って魅力的。

サントラも卓越してる。そのシーンに最高の音を響かせる。ボリュームを思わず上げてしまう。

主人公のプリン爆買いネタは、なんと実話。その突飛な実話に喰いつき恋愛映画にしてしまう発想力に惚れる。脚本は、アダムサンドラーの為になんとPTAが手書きで書き下ろしたそう。手書き…(うっとり)。
主人公のキャラ設定は、マザコン、自閉的、突然キレる、物に当たる、嘘つき、見栄はり、スケベなくせに女性コミュ力ゼロ。所謂、主人公らしからぬダメンズっぷりにより、生涯唯一の真実のロマンスが引き立つ。ギャプ萌え先方を心得ておる。多分に漏れず、本当に萌えた。

青いスーツが、彼女の赤いワンピースと一緒になって初めて一つの愛の画になる仕掛けとか堪らん。

インヒアレントでも実感したんだけど、彼の作品の何が良いって、エモくセンチメンタルに普遍的な愛の本質を描いてるとこ。
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