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パンチドランク・ラブのnikoのレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
3.9
"パンチドランクラブ"直訳すると「フラフラの恋」だが、「強烈な一目惚れ」という意味もあるそう。今作では配色が象徴的に使われているのが印象的だった。バリーは青いスーツを、リナは赤い服を着ている。青は孤独・疎外感を表し、赤は情熱を、白は複合的に使われ強調や安定を表す。これはマティアス&マキシムでも同じ手法がとられていた。オープニングのバリーの事務所は青と白で統一され、バリーの孤独感を強調している。その後、リナとの出会いによりバリーのネクタイの色が青→黄→赤に変化していくのは、孤独→不安→情熱といったバリーの感情・心情を段階的に表しているのが効果的に伝わってきた。ジャケットにもなっている行き交う人々の中での逆光キスシーンのカットには流石に痺れるほど良かった。人生って計画通りには中々いかないけど突発的な出来事、行動で一変するそんな妄想を俯瞰してる観てるそんな気分になった気がする
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