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パンチドランク・ラブの大大のレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
3.7
性格こじれてる姉たちに囲まれて育った人間不信の男が、恋でパワーアップするお話


▼主人公たちの人物設定のこじれ具合が妙にリアル

▽強気な姉たちに抑圧されながら女性不信(人間不信)に陥っている主人公

▽自分をばかにされたことに対して怒りを表すこともできるけど、自分のちょっとした発言を激しく後悔して自分を蔑んだりもする

▽正常な怒りと、姉たちに植え付けられた劣等感が葛藤してる

▽その姉たちもまた、世間体を重要視する癖があることがわかる

▽主人公の彼女が主人公を「変わってる」というと姉は「そんな事はない」といって態度を一転させる。それまで主人公をばかに見ていたのに。

▽そんなばかな弟を持っている自分をばかだと思われたくない姉。

▽弟である主人公をいじめることで姉たちは心の平安を保てている

▽そんなこんなで仕上がった不思議キャラの主人公が成長する姿を目撃できるのは痛快



▼何気ない静かなシーンから突然急展開させて抑揚をつけるのも良い

▽そのひとつである、ハワイのホテルのキスシーンの絵はきれいだなぁ



▼主人公の会社の形態が謎すぎる笑

▽従業員の雰囲気も天然感があって良い



▼テレクラ女子が取り立てを依頼した男たちがザ・悪役な感じで非常に良い

▽主人公のなかにあるヒーロー願望と対決する存在として最高



▼恋の力でここまで主人公がなりふり構わず強くなる姿は真顔で見ちゃう

▽なんか気づかぬうちに勇気もらっちゃってる!

▽ラブコメって苦手意識あるけど、こういう等身大のキャラクターだと感情移入できるし面白い。funny & interesting。
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