精神科クリニック「こらーる岡山」の山本昌知医師の元に通う人達。
それぞれが色んな過去を持ち、悩み苦しみながらも生きる姿を隠す事なく語り、映し出される。
かなり衝撃的な話もあった。
自分と健常者とを自らわけてしまう。
それはそう思わさざるを得ない様な数々の事があったのだろう。
精神障害の方々は見た目ではわからない。
だからこそ心に深く傷を負ってしまう様な事があったのか。
私は4人姉弟だ。
末の弟はもう長い事鬱病を抱えてる。
幸せな事に病気を理解した上でいい職場で働けている。
そして優しい奥さん、可愛い娘がいる。
でも、きっと私には分からない悩みもたくさんあるかもしれない。
男だから弱々しい事は口にはしない。
だけど辛そうにしている時もある。
奥さんである義妹は精神科の看護師さん。
弟を良く理解してそっと側にいてくれるそうだ。
本作を観て弟はとても恵まれているんだと感じた。
そしてなりより、山本先生が素晴らしい。
山本先生の様な方が本物の医師なんだろうと感じた。
またスタッフの方々も本当に凄いと思った。
最後の追悼、3人の方々の写真。
詳しい事は分からない。
心からのご冥福をお祈りします。
想田和弘監督作品