ふわふわ

精神のふわふわのレビュー・感想・評価

精神(2008年製作の映画)
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アマプラでおススメされました。

2008年だから結構前のドキュメンタリー。
普段こういう作品は観ないけど、なんか気になって視聴。
精神科診療外来の患者さんとお医者さんの密着取材。
ナレーションもなく、ただ日常とありのままの患者さん達が映し出されるだけ。

ナレーションで考えを邪魔されたり、誘導される事なく冷静に観察できたので良かった。
(あまりに淡々としてるので途中で少し飽きてしまった)

患者さん達は素直に気持ちを話してくれる。衝撃の告白したり、苦しみを吐露したり。
皆さんの病気の症状(声が聞こえる、犯罪衝動、自殺未遂等)はかなり重いので、引っ張られる人は視聴しない方がよいと思います。

患者さんの病状はいろいろあれど、私達と変わらず普通の人々。
自作の詩を書いていた人はとてもセンスがあり、皆を笑顔にしていた。
詩を通して病んでいる心が通い合う。
ずっとこの映画は辛かったが、ここにこの映画の良心が詰まっていたように思う。
素敵な瞬間だった。
健常者と患者のカーテンを話す患者さんの話しに納得。
精神病は病気なんだから、病人に寄り添う事は当たり前だと思った。
実践されている先生とスタッフには頭が下がる。
『ここにいていいんだよ』

途中、ヘルパーのおばさんが患者さんに掃除させてたのにちょっとイライラした。
それはあんたの仕事だろう。
最後の人は最後まで寄り添ってたよ!

精神病の辛さはやはり耐え難く、そして治りにくいものなんだと愕然とする。
辛い…。
キツイ現実を突きつけられました。
そして支えてくれる人がいるってありがたい事なんですね。
ふわふわ

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