非現実。
冴えない日常を送っていた若者ウェスリーの前に突然現れた謎の暗殺組織「フラタニティ」のフォックス。彼女によれば、組織の優秀な暗殺者だったウェスリーの父が裏切り者に殺されたとのこと。ウェスリーはフォックスの指導のもと、暗殺者のスキルを身に付け、命がけの戦いに挑むアクション映画。
見終わった時に最初に思ったのは「吹き替え、酷過ぎる・・・誰だよ? え? DAIGO?」
バラエティで活躍してるDAIGOのことは、特に嫌いでは無いけれど、吹き替えがこれほど耳障りとは・・・、シリアスなシーンになるほど浮いて合わない。これはDAIGOが悪いと言うより、採用した側のセンスの問題。
未見の方は「字幕」での視聴を推奨します。
吹き替えの件を除けばこの作品は、映像とアンジェリーナ・ジョリーを愛でるためのもの。彼女がいるから、この世界観を許容できると言っても過言ではないと思う。それぐらいの存在感。(個人的にはちょっと瘦せ過ぎだけど)
映像に関しては、公開から十五年経っても斬新と思えるアイデアが満載。
弾道を曲げながら標的を射止める弾丸、超遠距離狙撃シーンの逆再生、ウルトラCとしか形容できないカーアクションの数々。
序盤、フォックスが真っ赤なダッジ・バイパーで猛スピード出しながらウェスリーを車の助手席に乗せる?シーンには、度肝を抜かれた。それ撮るのに何回繰り返した? それともCGですか?
映像に対してストーリーは、まぁまぁ。
でも、この作品の見どころは、そこじゃ無いと割り切った方が、絶対面白いと思う。
まさに荒唐無稽。(褒め言葉です)