kkkのk太郎

ウォンテッドのkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ウォンテッド(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

鬱屈した毎日を送るサラリーマンのウェスリーが、殺し屋フォックスとの出会いにより暗殺者としての道を歩み始め、やがて自らのルーツと向き合うことになるというアクション映画。

女アサシン、フォックスを演じるのは『トゥームレイダー』シリーズや『Mr.&Mrs. スミス』の、レジェンド女優アンジェリーナ・ジョリー。
冴えないサラリーマン、ウェスリー・ギブソンを演じるのは『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』『ペネロピ』のジェームズ・マカヴォイ。
暗殺組織”フラタニティ”の指導者、スローンを演じるのは『ショーシャンクの空に』『セブン』の、レジェンド俳優モーガン・フリーマン。
ウェスリーの同僚、バリーを演じるのは若手時代のクリス・プラット。本作のクリプラは華がなさすぎて、キャストを調べるまで彼だと気が付かなかった…。

なんともど根性な映画である。
映画冒頭からデリャァアアッッ!!と言わんばかりの窓ガラスぶち破りジャンプ。超弩級遠距離からのスナイプと、3D弾丸脳天ぶち破り。なんだかとってもハイテンション!🤙✨

フラッシュばりのスーパーダッシュや、弾道を自在に操るガンアクション。最初は超能力アクション映画かな?と思うものの、これらは基本的には努力と訓練の賜物。
昭和スポ根漫画も真っ青な虐待特訓描写の連続。人間、根性があればなんでも出来るのである。

ブラック企業からブラック組織に転職するマカヴォイ。どちらにしろ上司にバチボコにされる。
結局、上からの命令にハイハイと従うだけの人生に変わりないじゃん😓…と思わせてからの怒涛の後半戦!
これには正直痺れた。多少無理はあるものの、ツイストの効いたシナリオにはグッと親指を立てたくなった👍

ジェームズ・マカヴォイのへなちょこ感と、アンジーの女王様感。この対称的な2人が奏でるアンサンブルがなかなかに心地よい。安易な恋愛関係として描くのではなく、最後まで師匠と弟子的な先輩後輩関係だったのも良かったと思う。

動物愛護団体ブチギレ必至な、マカヴォイ怒りの退職願い。
そこからモーガン・フリーマン脳天弾丸飛び出しクライマックスまでの、カオスすぎるカチコミバトルには笑うしかない!😆
『マトリックス』やTVゲーム「アサシン クリード」の焼き直しのような映画ではあるものの、とにかく頭からお尻までど根性の詰まった快作であります。

「社畜の俺が最強の暗殺者に転職したんだが」みたいな、厨二病丸出しなラノベ的ストーリー。
そこに臭みはあるのだが、厨二度数120%な展開やアクションにはむしろ新鮮さを感じる。
原作はアメリカのグラフィック・ノベル。原作者は『キングスマン』のマーク・ミラー。この人こんな漫画ばっかり描いてんな💦

興行的には成功し、『2』の構想もあったようなのだがアンジーが「あーしやらねーしぃ」とオファーを突っぱねたためお蔵入りに。そりゃこの続編にアンジー出演は無理だろ。どう考えても死んでんじゃん!!∑(゚Д゚)
そんなこんなでこの1作だけで終わってしまい、今では忘れられた映画になってしまった本作であるが、かなり楽しいしヴィジュアル的にもセンス・オブ・ワンダーが詰まっているので、是非とも新シリーズなりリブートなりを作って欲しい😆

※鑑賞の際は是非字幕版で。吹き替えがド下手すぎて5秒で音声を切り替えました。
「お前ぇDAIGOだな!」と1秒でわかるDAIGO味。
一時期、洋画やアニメの吹き替えによくDAIGOが出演していたような…。
一瞬でダメだとわかる声の演技。彼もこの頃は不向きな仕事を事務所から押し付けられて辛かったことだろう…。
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