肉

ウォンテッドの肉のレビュー・感想・評価

ウォンテッド(2008年製作の映画)
4.9
こいつはすげえ!
想像を遥かに超えて面白かった!

映画公開からずっと気になっていて、映画館で観る予定も二度ほど立てたにも関わらずタイミング悪く仕事で断念。
そうこうするうちに機会を逃してすっかり忘れてしまっていた・・・
このFilmarksを始めて映画を色々と漁っていたところ、偶然ウォンテッドを見つけて「あ、随分前に気になってた映画じゃんこれ」となったわけだ。
残念ながらアマプラビデオでもNetflixでも観れなかったのだが、某大手通販サイトでBlu-rayが格安で売られていたので購入。
実に12年越しでようやく観ることがかなったわけだ。

ただまあ、気になっていた映画ではあるものの過度の期待は寄せてなかったし、何より公開から12年も経っているし・・・と、当時ほどの熱もなかったわけだが・・・。
実際に観てみるとこれがもうスタイリッシュでクールでビューティーで。
ストーリーは突き抜けて良いわけではなく、良くも悪くも王道という気はするが、冴えないサラリーマンがある日を境に本当の自分を知り、そして強くなっていくという有りがちな内容は結構好きだったりする。それに終盤、多少の捻りと言うかどんでん返しというか、そう言った展開もあり悪くないなと思った。

ジェームズ・マカヴォイは好きな俳優の一人だが、この映画に彼が出演してるという情報はFilmarksを通して知ったのもちょっとしたサプライズ。
そして何よりもよかったのがアンジェリーナ・ジョリー。
もともとそこまで興味はなく、クールビューティーな女優という印象しか持たなかったが、ボーンコレクターという映画のなかで彼女のキュートな部分を感じとることができた。
そしてこの映画を通して、そのキュートな部分をより沢山見ることができた。
私個人の感覚と言うかフェチな部分なのか、一つ一つのさりげない動作がいちいち可愛く見えた。
例えば序盤、ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)が初めてフラタニティのアジトに訪れたくだり。
あまりに突拍子な出来事にウェスリーは戸惑い、フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に銃を突き付け「そこを通せ!」と怒鳴るシーンがある。
この時フォックスが笑顔を浮かべながら体を寄せて道を開けるのだが、この何てことない動作が凄く可愛かったのだ。
「え、なに・・・アンジェリーナ・ジョリーってこんなに可愛かったっけ?」と四捨五入すれば40のアラフォーおっさんなのに胸がときめいた。
あ、本作はアクションなのでクールでカッコいい彼女もたくさん見ることができる。ご安心を。

良いところは彼女だけではない。
ジェームズ・マカヴォイのイケてないサラリーマン人生にさよならして吹っ切れるシーンは痛快だし、力に目覚めてガンガン銃をぶっ放すところなんかも熱い。
曲がる弾丸、弾同士がぶつかり合いひしゃげる演出などもだいぶ好き。
ラストでウェスリーがアジトに攻めいるシーンはリベリオンという映画のラストバトルを彷彿とさせるものがあったが、リベリオンに全く負けてない。

唯一マイナスの評価をつけるとしたら、途中関係のない一般人が大勢巻き込まれて命を落としてしまうのだが、その規模があまりにもでかくて、映画とは言えちょっと可哀想だと思ったからw

いやー、Blu-ray買ってよかった!
ちょっとアンジェリーナ・ジョリーの映画漁ってみますわ。
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