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銭の罠のHKのレビュー・感想・評価

銭の罠(1965年製作の映画)
2.5
グレン・フォードは殺人課のしがない刑事だが、若い妻エルケ・ソマーに財産があってそれで豪勢な暮らしをしていた、のだが、ある日株が意味を失くして生活が急に苦しくなる。そこへ裕福な医者の屋敷で強盗未遂事件が発生、犯人と思しき男はこと切れる前に医者に嵌められたとこぼし、奴の家にはどうやら大金が。盗むか?というフィルム・ノワールで、ファム・ファタルはもちろんソマーなんだが、面白いのは、事件を追っていくうちにフォードが遭遇する、あるいは彼女と結婚していればこんなことにはならなかったかも知れない、と思わせる言わばifの女を往年のファム・ファタル、リタ・ヘイワースが演じていること。時代は変わり、女も変わるが、男が翻弄された挙げ句地獄に堕ちることだけは変わらず。男の場合、いつまでも成長しない愚か者であり続けるのだ(泣)
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