灰田

トレインスポッティングの灰田のネタバレレビュー・内容・結末

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

なんて綺麗な映画なんだ。そう思ってしまった。レントン(ユアン・マクレガー)の瞳がとても綺麗で、薬の力を借りなければ生きていけない弱さと、それでも生きようとしている生命力が感じられるようだった。彼は自分の渇きを薬で満たしていたけど、ダイアンに出会って一時は救われた。ダイアンが学生だと分かるまではだけど。また薬に溺れて、そしてダイアンに救われる。レントンのスーツに着られてる感じ、嫌いじゃないよ。
レントンが薬の売り上げを盗むシーンのスパッドの表情がとても好きだった。セリフのないシーンだったけどスパッドな気持ちが伝わってきたようだった。行かないで。捕まっちゃうよ。どうせバレるんだから。殺されちゃうよ。そんな気持ちの中に、逃げろ。君なら大丈夫。相反する感情が渦巻いているように感じた。スパッドは根が優しいやつだから。
あとね、ダイアンがね、可愛すぎるよ。かわいい。素晴らしい。
僕もいつそちら側に行くか分からないな。まだ、手招きされていないからなんとかこちら側にいるだけかもしれない。もしそうなったとしても、レントンのように、ただ、生きようと思えるだろうか。分からない。分からないけど、勇気をもらえた作品だった。
灰田

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