このレビューはネタバレを含みます
【 フー(風)・マン・ヒューマン 】
「ドゥルン♪ドゥルン♪」というメロディがゾクゾクする。音でも音楽でもミュージックでもない、メロディだ。
そしてなんと言っても風(松田優作さん)である。夜中の摩天楼で孤高に佇む姿がとにかくカッコいい。作中、表情も一切変わることがない。それでいて、敵を殲滅させたり、信頼する人を立てたり仇を取ったり、女を抱いたりと“やることはやる”。魅力全開である。風曰く、「何も思い出せない」とのことであった。敵の屋敷にひとり、「山崎さんに何かあったら…」とボスに宣戦布告したシーンは戦々恐々であった。あのボスも狂気に満ちていて素晴らしいキャラクターであった(そこも本作の魅力に欠かせない)。