菩薩

狂熱の果ての菩薩のレビュー・感想・評価

狂熱の果て(1961年製作の映画)
3.6
随分日活っぽい、むしろ石原慎太郎っぽいと思ったが、こう言う若者を「六本木族」と呼んだ様であり、あのネジネジ中尾彬もかつては六本木族の一員だった様で。やってる事は現代の某有名私立大学のテニサー(ヤリサー)とさして変わらず、無軌道な青春とその行き止まりとが描かれていく。金持ちボンボンクソ野郎共集団過ぎて誰一人として友達になりたか無いが、刹那的な青春のすぐ裏に常に死の翳りが顔を覗かせる。実際突発的に人が、しかもかなりグロテスクな表現で死んでいくし、アウシュヴィッツごっこと称した新手の組体操は非常に露悪的。女性の事を単なる「穴」としか認識していない猛烈なミソジニー、従順であるべきとされる女性の反抗、正直全員死んでくれくらいに思っていたから少々不完全燃焼、なかなかとち狂ってて面白かったけど後味も悪い。
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