上海十月

君のためなら千回でもの上海十月のレビュー・感想・評価

君のためなら千回でも(2007年製作の映画)
3.0
前回鑑賞した時は、タリバン政権下のスタジアムのシーンにかなり驚いた記憶がある。最初の凧合戦や「荒野の7人」に憧れる少年たちがアフガニスタンの平穏さを感じさせてくれる。その後の話は少年時代にある裏切りとプライドの高さによる逃げが描かれ金持ちな主人公は、どう見ても根性が腐ってる。高潔に振る舞いロシア兵に対しても毅然としている親父もまあまあ人が悪い。主人公は、免罪符のためかタリバン政権下のアフガニスタンに潜入して甥をアメリカに逃そうとするが。現実に引き戻すとアメリカがその後戦争に介入し民主政治を20年行うそして今またタリバンが政権を奪取。映画で描かれた事が現実にまた起こるかもしれない。ラストを見ながら多くのアフガニスタンの人々に民主主義を与えておきながら割に合わないと撤退するアメリカに怒りを感じざるえない。ある意味本作は、アフガニスタン人の話でありながらアメリカそのものの話に思える。
上海十月

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