このレビューはネタバレを含みます
焦燥感と怒りと諦念とやけくそでパンパンになった、今にも割れそうな風船をお互いに押し付けあってるようなしんどい状況なんだけど、タッチが重すぎないので観やすかった
全員切羽詰ってるのでそれぞれ自分の感情や状況にしか目がいってなくて、思い返すと2時間の作品の中で「話し合う」シーンがほぼないことに気付いてゾッとした(ひとりごとみたいに感情を吐き出すシーンはあったけど…)
キャロリンがクローゼットに吊られた(もう持ち主=中身のない)服に縋りながら号泣するシーン、夫の内面に向き合ってこなかったことへの後悔や懺悔のメタファーのように思えてぐっときた