ナオユキ

アメリカン・ビューティーのナオユキのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的記録

めちゃ面白い。
理解できない箇所もあるが、どのシーンも目が離せなかった。
家族の崩壊と再生の話。

主人公は社会的に弱い男。それが娘の友達に恋をすることで失うものが何もないジョーカーになっていく。男は失うものが何もないので暴力的で自分本位の行動を取る。(弱者の逆襲にもとれる)この結果家族は崩壊する。最後のシーンで男は娘の友達を抱く手前に行く。そこで娘の友達から処女だと明かされる。その瞬間、男にとってはファムファタールから穢しては行けない美しいものにうつる。欲が消え、残ったものは家族への想い。

娘から見ると、最悪な日常からの脱出。ボーイミーツガール。サイコ男と出会い、日常から脱出するストーリー。

【分析】
〇全体
・共感の仕組みが大量にある
・危なっかしい人間が多く、次にどうなるのか予測不能で目が離せない。キャラ魅力
・描写がいい!(感覚的・・・)

〇共感
ストレス:家族の崩壊
解消:家族を大切にする心を取り戻す
崩壊していく家族だが、好感度が高いジェーンの視点で関心を持って欲しいと語られることで崩壊して欲しくないと観客は願う。

ストレス:嫌な友人
解消:友人との決別
友人はモテる自慢をする。自分のことを特別と言って平凡な娘は劣等感を覚える。娘の好感度が高く、共感できるので、観客は娘にはこの友人の鼻を明かしてほしいと願う。

ストレス:虐げられた弱者男性
解消:自分の解放
主人公は虐げられている。その弱々しいがどうしようもない姿は共感させられる。そんな主人公には自分を解放して欲しいと観客は願う。
ナオユキ

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